2025.2.28
飲み歩きの最終地点。京都の「漂着酒場」にハシゴ酒を愉しむヒントがあるらしい【酒場愛好家に聞く編】

噂の広まり
ハシゴ酒で深まる京都の夜。酒場好きの本領は、2軒目、3軒目の選択にこそ発揮されるはず……。そんな編集部の好奇心からはじまったこの企画。
酒場を愛し、よなよな渡り歩く人々が行き着く先はどこなのか?飲み歩きの果てに辿り着く酒場を「漂着酒場」と名づけ、酒場愛好家として知られる4名に、京都の「漂着酒場」情報とそのエピソードを語っていただいた。
日頃から京都でハシゴ酒を楽しむ人も、まだ挑戦できずにいる人も、四者四様の「漂着先」の選球眼とエピソードからヒントを得てみてはどうだろうか。
目次:
#01 魔女っこれいさん
・Jazz in ろくでなし(木屋町)
・まほろば(元田中)
#02 ハヨセナさん
・大豊ラーメン 木屋町店(木屋町)
・ナックス/カラオケシヨッカー/琥珀(木屋町)
・UNOMi(木屋町)
#03 松本花音さん
・座り呑み きゃばぁ(木屋町)
・スナック 京子(四条大宮)
・石丸商店(木屋町)
・タッパウェイ(北白川)
#04 榊原充大さん
・大豊ラーメン 木屋町店(木屋町)
・せせり(吉田神社前 ※現在は移転)
#01 魔女っこれいさん
最初に話を聞いたのは、お酒を中心とした食べ歩きの投稿がXで人気を集めるインフルエンサー・魔女っこれいさん。東京在住でありながら、最近は京都の居酒屋愛を語った同人誌を発行するなど、定期的に京都を訪れ、飲み歩いているという。全国津々浦々、あらゆる居酒屋をめぐってきた彼女が、京都で行き着く酒場とは。

魔女っこれい
東京都足立区在住のお酒をこよなく愛すインフルエンサー。約9万人(2024年11月現在)のフォロワーがいるXで、お酒を中心とした食べ歩きに関する情報を日々発信している。今年の8月には、京都の居酒屋愛を綴った同人誌『京都居酒屋 魔女の一人飲み 一の巻』を発行した。
X:@majyokkorei
よく飲むエリア:
四条河原町周辺
近くでホテルをとって、京都河原町駅周辺をめぐることが多いですね。
京都で飲むようになったきっかけは、〆のラーメンがすごく好きなのですが、京都独特の醤油が濃いめのラーメンに興味があって。今では年2回くらいのペースで来ています。
ちなみに、おすすめの〆のラーメンは、東福寺のほうにある明記大陸食堂のラーメン。あと、京都に来た時はお土産に「オジカソース」や「ツバメソース」などの地ソースを買って帰ります。
よくある飲みのシチュエーション:
ひとりでローカル居酒屋に
京都に限らず、ひとり旅が好きで。酒場でもひとりで過ごすことが多いです。それに、私が行きたいなと思う居酒屋さんって極小だったりすることが多いんですよ。 本当に、4、5人入ったら満員みたいなところもあるので、ひとりだと身軽で入りやすいんです。
ひとり飲みを楽しむコツは「ええい、ままよ!」と入る勇気ですね。でも、ボッタクリじゃないかだけはちゃんと事前に調べます。これは京都に限らず、旅先では余計なトラブルに巻き込まれないよう心がけていますね。
平均漂着時刻:
午前0時ごろ
お昼くらいから飲むんですが、たつみ、赤垣屋、静の3軒は外せないです。そこから買い物とかもはさみながら数軒飲んで、午前0時くらいに最後の1軒というパターンが多いですかね。
漂着酒場:
【Jazz in ろくでなし(木屋町)】
カクテルから昆布茶まで。最後の一杯を選べる幸せ

私が漂着酒場に求めることのひとつでもあるのですが、何軒もハシゴしているとお酒は飲めても、お腹が膨れてご飯が食べられなくなっちゃう。なので、最後に行き着くのは料理を頼まなくても許される、お酒メインで楽しめるような場所が多いです。
そんな私の漂着酒場、ひとつ目は、「Jazz in ろくでなし」。バーなので無理に食べ物を頼まなくてもいいし、カフェ利用もできるんです。私、コーヒーを〆にすることがけっこう多くて。なので、ここでは洋酒やカクテルをいただきつつ、ホットコーヒーを飲んだり、あとは昆布茶もあるので、飲み疲れたら最後にお茶でほっと一息ついたりもします。ここは店の方やお客さんとお話するのがメインのような感じですね。お客さんの年齢層がすごく広くて、いろんな世代の方とお話できるのが楽しいんです。
最後の1軒に行くころってもうほとんどお腹も満たされてて、眠いな、でも帰りたくないな、みたいな感じ。「Jazz in ろくでなし」みたいに、お酒も飲めるし途中でやめて、あたたかい飲み物も飲んだりできるような、その両軸がちゃんと選択肢としてある場所は、ほっとするので自然と漂着してしまいますね。


旅先で常連さんがいるお店って、一見入りづらいイメージもあるかと思うんです。私自身も、常連さんたちの雰囲気を邪魔したくないので、こちらから話しかけることはまずないんですが、おいしい食べ物やお酒を口にした時は、おいしい!と大きな声で言う。良いと感じたところは正直に声に出して絶賛することで、会話のきっかけになって、自然とあちらから話しかけてもらえることが多いんです。そんな酒場で出会った常連さんから、知らない居酒屋を教えてもらったり、〆のラーメンはまだここが開いてるよなんて話を聞いたり。地元の人しか知らないような場所を楽しむのって旅の醍醐味ですよね。
【まほろば(元田中)】
飲み歩き後に染み入る、優しい味わい


ついこの間、京都に来た時に漂着したのが、「まほろば」。
ここはとにかく居心地の良さが抜群。この日もちょっと行くつもりがつい長居していました。
音楽好きの店主さんが切り盛りされているお店で、店内には素敵なBGM、壁の所狭しにバンドや音楽関係のポスター、カウンターにはCDや書籍が大量に積み上がっていて、とにかく物量と情報量が半端ないので、ひとりで行っても寂しさを感じないんですよね。
この日も5軒飲み歩いた末の漂着だったのですが、明るすぎない照明と酔いもあいまって、まるで竜宮城のような(笑)、幻想的な雰囲気に酔いしれてまいました。
お料理も、おひとりでされているとは思えないほどの種類と手が込んでいるものばかり。
特に感動したのは、酒粕ラーメン。私が考えていた脂っこいラーメンとは全く違い、酒粕で野菜をくたくたになるまで煮込んだもので、疲れた胃に野菜の旨みがじんわりとしみわたりました。麺も少なめにできるかを聞いたら半分にしてくださって、ほろ酔いで行っても包み込んでくれる懐の深さが漂着先にぴったりだなと思いました。

#02 ハヨセナさん
続いては、京都在住のフードコンサルタント・ハヨセナさん。ポmagazineでも以前、「ひとり旅のご飯」を特集した記事 にて「食&酒」の賢者のひとりとして登場いただいた。飲みの予定は3ヶ月先まで埋まっているという真の酒飲みが漂着する先は。

ハヨセナ
京都在住のフードコンサルタント。「飲む☆打つ☆食う」をモットーに、日々、Xで発信される良店情報は信頼度抜群。「京都の食いしん坊」と称して、京都中のお店を日々食べ飲み歩いている。
X:@chopitarou
よく飲むエリア:
木屋町
京都って街がぎゅっとコンパクトなのでハシゴがしやすいんですよね。特によく飲むのは木屋町。エリア内にいろんなジャンルの店があるので、たとえば、ご飯食べてバー行って、スナック行って、〆のラーメンとかでも、移動距離がほとんどなく完結できるのが好きなところです。
よくある飲みのシチュエーション:
友達、仕事関係者と一緒に
友達だったり、お客さんだったり、いずれにしても複数人で行くことがほとんどですね。
平均漂着時刻:
午前3時〜4時
18、19時くらいから飲んで、約8時間。僕の1日は、3分の1が飲みで、3分の2が仕事です。睡眠はスキマ時間にって感じですね(笑)。
漂着酒場:
【大豊ラーメン 木屋町店(木屋町)】
注文は「ミニチャーシュー麺 濃いめ・硬めと、小ライス」

お酒が飲める場所=酒場とするのであれば、最後はやっぱり大豊ラーメンですかね。〆のラーメンとしてはもちろんですが、お酒もあるし一品もある。大体ここに漂着することが多いですね。
僕の場合通いすぎて、店に着いたら注文もしてないのに、いつものでいいですかって、ミニチャーシュー麺の濃いめ・硬め、小ライスが出てきます。で、瓶ビールを頼んで店員さんと一緒に飲んで、何も覚えていないっていうのがいつものパターンです(笑)。
店は基本的には3人でされているのですが、そのなかでも銭湯好きの店主さんがいて、その方とよくお話をします。だいたいベロベロになってから行くので、通い続けて早10年くらいになりますが、ここで話した内容はほぼ覚えていないです(笑)。みんなあたたかく迎えてくれるので、ラーメンを食べに行くというよりかは、3人に会いに行くという感覚が近いかもしれませんね。
最後はラーメン屋でお酒飲んで、ラーメン食べてっていうパターンが多いです。ただ、大豊ラーメンは混んでいることも多いので、近くに「MENYA EDITION」っていうおいしいラーメン屋があって、そこに行くこともあります。ここも朝6時までやっているので漂着先にはもってこいなんです。
【ナックス/カラオケシヨッカー/琥珀(木屋町)】
バー・スナックで最高の漂着を

最後までとにかく飲みまくる日だと、バーとかスナックになりますね。これはもう漂着先がいっぱいあって。「ナックス」っていう木屋町のバーは、カラオケがあってスナック的な感じで楽しめる。
「カラオケシヨッカー」もけっこう最後になることが多いですね。ひたすら飲みまくってつぶれる店(笑)。スナックで言うと「琥珀」。ボックスとカウンター5席に、ママさん1人がいて。昭和の曲を歌ったりしながら、安い値段でずっと飲めるみたいな、最高の漂着先です。
【UNOMi(木屋町)】
朝までパスタがすすれるイタリアン

それ以外で〆るとしたら、「UNOMi(ウノミ)」っていうイタリアンですかね。朝6時くらいまでやってる店なんですが、ちゃんとうまいパスタが出てくる。ウノちゃんという、元々「地中海バルcolon」っていうところで働いていた方がやっている店で、本格的な味が楽しめるんです。いつ行っても明るく出迎えてくれるから、自然と通ってしまうんですよね。
ここでは、アラビアータを頼みます。ラーメンといい、結局「すする系」に漂着するんですよ。
漂着先ってやっぱり落ち着く場所なんですよね。最後に包み込んでくれるような場所。
店員さんのことをよく知っている店も多いので、今日も最後にこの人と会えた、みたいな感じでほっとするようなところがあって。そういう意味では、その店に行くというより、そこにいる人に会いに行っているような感じかもしれないです。だから出てくる料理とかは、実は二の次で(笑)。僕の場合、漂着にかぎらず、酒場って人に会いに行く場所なのかもしれないです。
#03 松本花音さん
3人目は、京都を拠点に広報・PR・アートプロデューサーとして活動する一方、自身がママとなるスナックのイベントを開催するなど、京都の酒場愛好家のひとりとしても知られる松本花音さん。そんな松本さんに漂着酒場を聞いてみた。

松本花音
広報・PRプロデューサー、アートプロデューサー。2023年までロームシアター京都の広報を務め、現在は会社員とフリーで公共空間等での企画のプロデュースや広報を手がけている。酒場をこよなく愛し、将来の夢はカラオケスナックのママ。
よく飲むエリア:
木屋町、四条大宮
京都はその日のモードによって飲むエリアが変わりますね。わいわい飲みたいなら木屋町か大宮。しっぽりだったら、もうちょっと北の方か川端二条あたり。でも、夜遅くまで店が開いているのでいうと、個人的には木屋町と大宮の2択だと思います。
よくある飲みのシチュエーション:
友達が友達を呼ぶ大集合飲み
最初は数人で飲んでて、途中で友達が呼んだ人たちがわーっと集まってきて、最終的に20人くらいになっているというパターンが多いです(笑)。
平均漂着時刻:
午前1時〜2時ごろ
よくあるコースとしては、昼の3時くらいに「たつみ」でゆったり飲んで、「柳小路 TAKA」っていう焼き鳥屋に行って、そこでお腹がいっぱいになるから、鴨川で一回お昼寝して(笑)。そのあと「スタンドハルキ」とか居酒屋をはさんで、〆に向かうっていう感じですかね。
漂着酒場:
【座り呑み きゃばぁ(木屋町)】
気づけば流れ着いてしまう、安定の漂着先


行きつけの漂着酒場のひとつがここ。店長のたけをさんがお酒に詳しくて、気分によって色々飲んでます。特に、店で漬けたオリジナルのインフュージョン(漬け込み酒)がおすすめ。最近だと、大葉とディルとキウイのジンとか、タイムとパインのラムとか。あと出汁チューハイとか、ほかでは飲めない変わったものがあるのでおすすめですよ。
お腹が減ってたらいつも食べるのが「きゃさ麺」。きゃばぁの横に「立ち呑みきゃさ」っていう系列店があって、そこのメニューはお願いすればきゃばぁでも食べられるんですが、そのひとつが「きゃさ麺」なんです。オリジナルの混ぜ麺で、キャベツや豚肉、ネギ、メンマ、卵などの具材を混ぜて食べるんですけど、これがめっちゃおいしいんです。ジャンクだけど豪華な中華みたいな、ザ・飲み屋の麺って感じ。

ここが漂着先になるのは、なんといっても居心地のよさゆえ。店長の人柄がいいし、常連も気さくな人ばっかりだから、ウェルカムな雰囲気なんです。店の構造もよくて、縦長の空間にカウンター席と椅子が並んでるんですけど、席が通路を挟んで対になっているので、新しく入ってきた知らない人とも自然に会話が生まれたりもします。最近も、近くの古着屋のお姉さんと仲良くなったり。木屋町という商いの街の休息所のような店でもあるので、そういう思いがけない出会いがあったりもしますよ。
【スナック京子(四条大宮)】
飲んで歌って。そこにいるだけで落ち着く場所

もうひとつ、流れ着く先が「スナック京子」。ひたすらカラオケで歌っています。やっぱりここも常連さん含めて居心地の良さが抜群で。ママの京子さんはおもしろくて豪快な方なんですけど、元料亭の女将さんなので本物を知っている大人の女性という感じ。絶好調だとラップ歌ってくれます(笑)
最後の1軒ってもうみんな酔っ払ってグダグダなんで。別に何かいい話がしたいわけでもないし、ただそこにいるだけで楽しい、落ち着くみたいな感じが漂着先になる理由なんだと思います。
そういう点では、漂着酒場って定番化してくるのかもしれないですね。1軒目、2軒目は冒険するけど、最後は安心できる、馴染みのお店に自然と足が向いてしまいます。
【石丸商店(木屋町)】
朝まで集える。正真正銘、最後の1軒
朝までやっているという点で真の漂着先は「石丸商店」。もうまともに会話できない状態の人々が朝まで集う店(笑)。ここは普通のお客さん以外にも、このあたりの飲食店の人たちとかがお店を閉めた後に集合する店で。きゃばぁ、きゃさのスタッフさんもここで飲み直したりしてますね。夜のお店の人にとっても終着って本当の終着点ですよね。
【タッパウェイ(北白川)】
観劇後の高揚感を引き立てる酒場


「タッパウェイ」は、「地点」という劇団がやっているロシア料理のお店です。夜はそこまで遅くないんですけど、ウォッカとかロシアのお酒をたくさん置いてるし、ご飯やスイーツもおいしいので、飲んで食べて、ゆったり過ごすのにおすすめです。近くに「アンダースロー」という地点が運営する劇場があるので、観劇とセットで行って公演の感想を話し合ったりもする店ですね。
#04 榊原充大さん
最後は、建築家/リサーチャーとして活動する榊原充大さん。以前、ポmagazineの 三大酒場記事 でも「地元飲兵衛」のひとりとして登場いただいた酒場愛好家。京都のディープな酒場を知る地元飲兵衛の漂着先は?

榊原充大
建築家/リサーチャーとして京都を拠点に活動。大宮・西院など西寄りの酒場や角打ちなどの渋酒場に詳しく、自身のGoogleマップには地図が見えないほどの大量のピンが打たれる。

よく飲むエリア:
西院、大宮
西院駅の近くに住んでいるので、やはり普段は西側が多いですね。折鶴会館とか。ただ、阪急電車の駅付近はドアツードアで近いので、土日の昼間、ちょっと空いた時間でサクッと行けるお店に寄ることが増えました。「たつみ」とか「京極スタンド」のあたり。昼から店が空いているのがありがたい。
観光で来る人に伝えられる助言は何もないんですが、強いて言えば阪急電車の沿線上とかはおすすめですね。大宮、西院、烏丸、河原町、このあたりで探すと、たとえ店選びに失敗したとしても別の店がすぐ近くにあるから、リカバリーがしやすいんです(笑)。
よくある飲みのシチュエーション:
子育ての隙間時間にひとり飲み
子どもが生まれてからは、妻と子育てをしているので、バトンタッチしたあとの数時間でひとり飲みしたり、夜に飲み会行ったりするようなスタイルになってきましたね。
平均漂着時刻:
0時以降
だいたい0時を超えて漂着することが多いです。
漂着酒場:
【大豊ラーメン 木屋町店(木屋町)】
一杯のラーメンが救ってくれた、リアル漂着体験
漂着酒場はどこも泥酔した状態でたどり着くので正直どれも記憶が定かじゃないんですけど、ひとつ強烈に覚えているエピソードがあって。
昔「きゃばぁ」で飲んでいる時にめちゃくちゃベロベロになって、店に財布以外の荷物を全部忘れて帰ったことがあったんです。コートも。財布しか持っていないので、家に着いたはいいが鍵がない。もう1回タクシーに乗ってきゃばぁに戻ったんですけど、もうその時には店は開いていなくて。その時が運悪く冬で、コートもなくセーター1枚だったので寒くて思考も回らない……。そんな絶望的な状況で足が向いたのが「大豊ラーメン」だったんですよね。そこでラーメンを食べたら思考が徐々に回復してきて、スマホも手元にないので結局ネットカフェで寝て、きゃばぁの当時の店長にメッセージしてことなきをえたというリアル漂着話です(笑)。
大豊ラーメンは最後まで開いてくれているので、酒飲みのライフラインというか。あの時は本当に助かりました。ちなみに界隈で本当の本当に最後まで開いていたのは「クリスティ」でした。なくなっちゃったのが残念です。
【せせり】
記憶に刻まれた漂着酒場
今はもう行けないけど思い出深い漂着酒場で言うと、吉田神社前にあった屋台「せせり」。本当にあそこはお世話になった漂着先でしたね。20時から深夜2時くらいまで空いていたので、ちょっと近くで飲んで2軒目に行くことが多かったような気がします。
屋台という形態としてはなくなってしまったけど、現在はご兄弟が屋号を引き継ぐ形で、京都駅で「吉田山せせり」、西院で「京都屋台せせり」として実店舗営業されています。昔のせせりも名残惜しい一方、新しい店舗の方では、お酒のバリエーションも増えて新しい楽しみ方ができています。
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企画編集(順不同、敬称略):光川貴浩、河井冬穂、早志祐美(合同会社バンクトゥ)
写真提供(順不同、敬称略):魔女っこれい、ハヨセナ、松本花音、榊原充大、タッパウェイ