2022.2.7
ひとり旅のご飯、どうする?「食&酒」の賢者が噂する、妥協なしの「京都ウマい店」
噂の広まり
「ひとり旅は気楽でいいけどご飯に困る」という人、多いのではないだろうか。馴染みのない土地で良店を見つけるのは難しく、良さげなところを見つけても、グループ客が多いと気が引ける。さまよってみたものの結局、コンビニで買ってホテルの部屋で……というシチュエーション、筆者にも大いに心当たりがある。せっかくの京都旅、食事も妥協せず楽しみたい!ということで、今回は、京都の食と酒に精通した“賢者”4人にご協力いただき、ひとりの時にこそ行くべき名店を教えてもらった。「落ち着いてゆっくり」「お店の人や常連さんとワイワイ」など、気分に合わせて紹介いただいたので、ぜひご参考にどうぞ。
シチュエーション別、ひとり飯で行きたい名店
#1 京都生活・京都探索の果てに発見。「もっと早く知りたかった!」と思う店
・ムガール
・花しま
・monk
・お食事処とくら
#2 一見ハードルが高くとも、扉を開ければそこは天国。勇気を出して入る価値ありの店
・多幸金
・小鍋屋いさきち
・ぎおん 阪川
・酒席 水琴窟
#3 ひとりで入っても帰るころにはワイワイ。店主や他のお客さんとの会話が弾む店
・京極スタンド
・ももてる
・enca
・もしも屋
#4 心静かにゆったり過ごしたい時はここ。ひとりでも気兼ねなく長居できる店
・食堂ほかげ
・炭焼 みはな
・chrome natural wine life
・coffee and wine ushiro
#5 ワーケーション中にもぴったり。早く食べられておいしいお昼ごはんがある店
・エソラ
・ジュネス
・汽[ki:]
・殿田
ご協力いただいた“賢者”の皆さま
(画像左から)
1人目:永江朗(ながえ・あきら)さん
1958年生まれ。雑誌『宝島』(宝島社)などの編集に携わったのち、フリーライターとして活動。2011年より東京と京都の二都生活を送る。著書に『そうだ、京都に住もう』(小学館文庫)、『65歳からの京都歩き』(京阪神エルマガジン社)、『ときどき、京都人。』(徳間書店)など。
2人目:ハヨセナさん
京都在住の弁護士兼フードコンサルタント。「飲む☆打つ☆食う」をモットーに、日々Twitterで発信される良店情報に、あつい信頼を寄せる人は数知れず。「サウナの梅湯」に自身のTwitterアカウントの鏡広告を掲出したことも。
・Twitter:@chopitarou
3人目:長野浩丈(ながの・ひろたけ)さん
木屋町五条のレバノン料理店「汽[ki:]」オーナーシェフ。自然光が降り注ぐ、開放的かつスタイリッシュな空間での食事体験を求め、お客さんが列をつくることも。塩味と酸味の絶妙なバランスや、食材ごとに異なる食感は、新鮮な感動を与えてくれる。
・店舗HP:レバノン料理 汽[ki:]
・店舗Instagram:@ki.kyoto
4人目:坂本光優(さかもと・みつまさ)さん
2019年、コンテナと長屋で構成される複合テナント施設「SHIKIAMI CONCON」に、ワインスタンド「TAREL(タレル)」をオープン。お店は朝から開いており、ワインスタンドでありながらコーヒーを楽しむこともできる。京都に精通する坂本さんの飲食店情報を求めて訪れるファンも多いとか。
・店舗Instagram:@tarel_kyoto
#1
京都生活・京都探索の果てに発見。「もっと早く知りたかった!」と思う店
【永江さん推薦】インド料理店・ムガール(木屋町御池)
インド料理の店です。なにもわざわざ京都でカレーなんて、と思って一度も入ったことがありませんでした。数年前、なにかの本で故・安西水丸さんが好きだったと知って入ったところ、たちまちファンになりました。カレーのバリエーションが多く、カレー以外の料理も充実しています。アレルギーもちで辛いものが苦手なわたしでも大満足。店主がインドで見つけてきたワインもおいしい。絶対欠かせないのが「シーフードラッサム(海鮮スープ)」。
・Instagram:@mughal_kyoto
・Facebook:ムガール
【ハヨセナさん推薦】花しま(祇園・東山)
ミシュランさん、食べログさん、グルメインスタグラマーさん、はい注目!!ここは、「『食の喜び』とはなにか」という新書が一冊書けそうな問いに対する回答を、僕に明快に教えてくださったお店だ。季節ごとの旬の食材が、ファンタジスタ花島さんにより、魔法の一皿となって提供される。すべてのお料理が本当においしくて、最高にゴキゲンな気分になれる。おまかせコースのみで値も張るが、十二分にお値段以上の内容である。実は、「人生最後の晩餐は花しまさんで」と心に決めている。宗教も、法律も、医者も、弁護士も、我が国には不要なのだ。そう、花しまさんさえあれば(あくまで個人の意見です。)。
・店舗HP:花しま
・Facebook:花しま
【[汽 ki:]長野さん推薦】monk(哲学の道)
住宅街から少し離れた哲学の道沿い、緑豊かな一角に溶け込むように佇むイタリアンレストランです。店主のヨシさん(今井義浩さん)によって厳選された季節の食材は、薪釜で焼きあげるというプリミティブな調理法によって、研ぎ澄まされた味わいに。最初に供されるのは素焼きした生地。その粉の香りに始まり、野菜や魚、肉など、ひと皿ひと皿の味わいが、食べる人に季節の空気や風景を届けます。ここでなければ食べられない料理の数々、ぜひ一度、体験してみてほしいです。
・店舗HP:monk
【[TAREL]坂本さん推薦】お食事処とくら(北白川)
焼魚定食がとても豊富なお店。京都大学の近くにあり、普段あまり行かないエリアなので、去年初めて訪れるまでまったく知らなかったです。秋に行ったので旬の「秋刀魚定食」を食べましたが、他のメニューも魅力的。次々と来るお客さん(常連さん?)は、秋刀魚以外の定食もいろいろ注文されていました。家の近くにあったらかなりの頻度で行ってそう。
#2
一見ハードルが高くとも、扉を開ければそこは天国。勇気を出して入る価値ありの店
【永江さん推薦】多幸金(河原町丸太町)
おでんをメインにした割烹です。路地裏でひっそりという佇まいだし、高級そうだし(実際、高級です)、いささか気後れしてしまいますが、予約を入れる価値があります。おでんだけでなく、魚介類もおいしい。お客さんの年齢層が高く、皆さん静かに飲んで食べ、ときどき大将と会話をしています。たまに他のお客さん同士の何気ない話が聞くともなく耳に入ってきて、それが京都財界の重鎮や祇園のお茶屋さんの話だったりして、京都社会の奥深さをしみじみと感じます。おでん種の飛竜頭とロールキャベツが絶品です。
・店舗HP:京風おでんと板前割烹の店 多幸金
【ハヨセナさん推薦】小鍋屋いさきち(祇園白川)
新橋通りの石畳に並ぶ高級店を横目に、鰻の寝床の暗い小路をすぅ〜っと北に入っていく。ほどなくして現れるのが、ここ「いさきち」さんである。小料理がどれもこれも本当に絶品で、なかでも柚子香る「おから(ながいまま)」は冗談抜きに365日朝昼晩食べたい。そして、このお店をこのお店たらしめる「小鍋」。白菜と豚、ぶりしゃぶ、三ツ菜ときのこ等種類豊富であるが、特にオススメは「ゆばなべ」だ。鍋に形成される湯葉をすくって食べるのだが、〆でにがりを入れるとなんと鍋がそのままお豆腐になるのである。一見さん余裕のOK、深夜営業しているのもクール。ここは、深夜に小腹が空いた際の駆け込み寺である。
・店舗HP:小鍋屋 いさきち
【[汽 ki:]長野さん推薦】ぎおん 阪川(祇園・東山)
「さすが祇園」という佇まいでありながら、大将の雰囲気の柔らかさ、女将さんのおもてなしの心に感動する、まさに名店。春には塚原の筍やアイナメ、そして寒い時期には鼈。食材を深く理解しているからこその調理は、料理に輪郭をもたせ、季節感を引き出します。コースだけでなく単品での注文もOKと、大将のお人柄があらわれた懐の深いお店です。
【[TAREL]坂本さん推薦】酒席 水琴窟(三条烏丸)
元田中にあった店舗を移転されて、新町御池で新しく始められたお店。ご近所さんなんですが周りから入ってくる情報も少なく、噂を鵜呑みにしててっきり紹介制だと思っていました。席が空いていれば一見さんでも入れますが、電話がないため行くまで入れるかどうかわからないです。日本酒が呑みたくなるメニューが多数。
#3
ひとりで入っても帰るころにはワイワイ。店主や他のお客さんとの会話が弾む店
【永江さん推薦】京極スタンド(四条河原町)
初対面の人に話しかけられ、そのまま意気投合して次の店(ビアレストランのミュンヘン)に行った、という経験をしたのがこの店です。いつも大繁盛で店主とおしゃべりする余裕はありませんが、コロナ前は相席で肩をくっつけ合うようにして飲み食いするのがあたりまえ。自然と言葉を交わすようになります。年齢層も幅広く、場所柄、旅行者も多くて常にウェルカムな雰囲気です。けっこう早い時間から飲めるのがうれしい。オススメメニュー?そりゃあ、ビールでしょう。
・店舗HP:京都・昭和の大衆酒場 新京極スタンド
・Twitter:@sutando4156
【ハヨセナさん推薦】ももてる(四条烏丸)
店内に入ると、誰もが感じざるを得ないおそろしいまでの実家感。ここで食べ、飲んでいると、みんな自然と笑みがこぼれ、ももさん(店主・井上ももえさんのこと)と、従業員の方と、初見のお隣さんと、いつの間にか談笑してしまっている。帰るころには、「はあハッピー!明日もお仕事頑張ろうかいな!」という気持ちになっている。こんな居心地のいいお店を僕は他に知らない。お店の雰囲気ももちろん、ももさんの作るお料理がどれもこれも本当に絶品だ。「キャベツのアンチョビ焼」「ポテサラいくら」「ハムエッグ丼」他多数。シンプルなのに、いや、シンプルだからこそ、おいしい。一生通い続けたいお店である。
【[汽 ki:]長野さん推薦】enca(川端二条)
店主のノゾミさんがいつも笑顔で居心地よく、料理もおいしい。濃密な時間を過ごすことができます。お酒はワインからオールドボトルのウィスキーまで。料理は隣の紹介制スペイン料理店・tha sakai(ザ サカイ)の坂井シェフが作っていて、本当においしいです。特に、燃やした薪の残り火で火入れした肉料理「asado」は絶品。最後には、ノゾミさんがつくる〆のカレーを忘れずに。
・Instagram:@enca6914
・Facebook:Enca
【[TAREL]坂本さん推薦】もしも屋(寺町五条)
素敵な店主、おいしい料理、おいしいお酒、楽しい常連。店主とはオープン前からの付き合いで、一時お店を手伝っていたこともあります。水餃子や麻婆豆腐などの人気メニュー以外にも季節の野菜を使ったメニューが豊富。お客さんの時も店側の時も、カウンターで一見さんと常連さんがひょんなことから盛り上がったりする場面に何度も遭遇しました。
・Instagram:@moshimo_ya
・Facebook:もしも屋
#4
心静かにゆったり過ごしたい時はここ。ひとりでも気兼ねなく長居できる店
【永江さん推薦】食堂ほかげ(河原町丸太町)
この質問は難しい。長居したくなる店ですが、お店側のことを考えると「ほどほどに」と付け加えましょう。昔は床屋だったという建物を使ったカウンターだけの店です。カジュアルな割烹とでもいえばいいでしょうか。店主は無愛想ではありませんが、むだなおしゃべりはしない。客との距離感が絶妙です。アルバイトのスタッフももの静か。そのためか、おひとり様率もけっこう高い。料理のセンスと日本酒の仕入れのセンスも抜群です。自家製の「鰺の燻製」と「きずし」、「里芋の唐揚げ」は欠かせません。
・店舗HP:食堂ほかげ
・Facebook:食堂ほかげ
【ハヨセナさん推薦】炭焼みはな(三条烏丸)
ひとりで気兼ねなく心穏やかに過ごしたいとき、人は串と対峙したくなるそうだ(ハヨセナ調べ)。小市民の僕もその例外ではない。串と対峙する衝動を抑えられなくなったとき、ふらっと訪れるのがここである。世界唯一の無菌鶏としてその名を世界に轟かせる京都丹波のブランド鶏「高坂鶏」を使用しており、これがハチャメチャにおいしい。もちろん、女性店主の未華さんが炭火でテンポよく焼いていく他のお料理も、そして、豊富なワインも仰天するくらいおいしい。特に僕のオキニは、「とようけ屋さんのお揚げ焼き」と「高坂鶏のたたき」(間違いなく世界一おいしいたたき)で、いずれもマストメニューだ。
・Instagram:@sumiyaki_mihana
・Facebook:炭焼みはな
【[汽 ki:]長野さん推薦】chrome natural wine life(烏丸丸太町)
京都御所から少し西南にある、居心地よいナチュラルワインのバーです。おいしいワインがゆっくり飲みたい時に。入り口をはいるとすぐ左手にみえるワインセラーを眺めつつ、店主のセキヤくんにおすすめを聞いてグラスで頼むもよし、ウォークインセラーからこれだという一本をもってきて飲むもよし。ワインに合う料理も揃っています。一枚板のカウンターテーブルで、セキヤくんとお話しながら選ぶのがおすすめです。
・店舗HP:京都クロームナチュラルワインライフ
・Instagram:@ibushigin_chrome
・Facebook:Chrome natural wine life
【[TAREL]坂本さん推薦】ushiro(三条烏丸)
三条通沿いにあるコーヒー屋さん。お店の内装デザインをされたインテリアデザイナーの関祐介さんが好きで、オープン当初からちょくちょく行ってます。天井、壁、テーブル、イス、どこを眺めていても飽きないので、時間がある時はコーヒーを2杯くらい飲んでゆっくりします。立地も良いのでひとりで長居するのはもちろん待ち合わせなんかにも最適。
・Instagram:@ushiro_kyoto
#5
ワーケーション中にもぴったり。早く食べられておいしいお昼ごはんがある店
【永江さん推薦】エソラ(寺町二条)
小鉢に入ったたくさんの種類のおばんざいがついてくる「おばんざい定食」は、おいしいものをちょっとずつ食べたいという人にぴったりだと思います。「天ぷら定食」や「生姜焼き定食」など、定番の定食も種類が多い。内装がいたってシンプルで、手づくり和モダン北欧風味とでもいうか、気持ちよく落ち着く店です。夜もまた来て飲もうかな、という気分になりますね。おすすめはやっぱり「おばんざい定食」。昼酒の誘惑に負けそうになりますが、なーに、負けたっていいじゃないですか。
【ハヨセナさん推薦】ジュネス(北白川)
北白川別当町の交差点にひっそり佇む喫茶店。一見するとどこにでもある普通の喫茶店であるが、実際は、その辺の洋食屋さんを遥かに凌駕するスーパー喫茶店なのである。洋食メニューはどれもこれも絶品であるが、ここでの目的はただひとつ、肉汁ダム決壊系の「ハンバーグ」だ。世にはびこる京都のガイドブックなどでは肉汁ダム決壊系ハンバーグといえば、某店がもてはやされ、若い人たちの間で「バエ」散らかしているようである。しかし、僕のなかではここジュネスさんの独特のハーブ香る肉肉しいハンバーグこそが、真のハンバーグなのである。
【[汽 ki:]長野さん推薦】汽[ki:](木屋町五条)
高瀬川沿い、五條楽園にある私たちのお店です。自画自賛になってしまいますが、ぜひ一度お越しください!
・店舗HP:レバノン料理 汽[ki:]
・Instagram:@ki.kyoto
【[TAREL]坂本さん推薦】殿田(九条烏丸)
たぬきうどんが有名な京都駅のすぐ南にあるお店。よく食べるのは「たぬきうどん」か「けいらん」。タイミングが悪いと昼飯時は並ぶこともあるので、殿田の口になったらなるべく正午までに行きます。お腹が空いてる時はうどんと一緒においなりさんや細巻きも食べたり。イベント出店とかでよく他府県に行くので、京都駅から電車に乗る前とかにサクッと利用する事も多いです。
賢者たちの京都ひとり飯エピソード
永江さん:大学の夏期集中講義で教えるために1週間ひとりで滞在したとき、毎日、寺町通の進々堂で朝ごはんを食べていました。窓側の席で、寺町通を歩く人や、竹屋町通の彼方に見える東山の山並みを眺めながらコーヒーを飲むのは最高でした。8月の京都は朝から蒸し暑いけれど、7時台はまだそれほどでもなくて気持ちいい。通常は妻と滞在し、朝食は妻が作ってくれるので、1週間、毎朝進々堂でというのは珍しい経験です。
ハヨセナさん:午後7時ごろ、様々な欲望うごめく三条木屋町の若者たちを横目に、いつもの暖簾をくぐる。手前のカウンターにゆっくり腰掛け、挨拶代わりの「大瓶ひとつ」。運ばれてきた大瓶をすぐさまグラスにトトトと注ぎ、目線を右前方に向ける。「枝豆」「目玉焼き」「トマト」「肉じゃが煮」。歴史を感じる黒ずんだメニュー札をじっくり眺めながら今日のフルコースを考える。注文が通ると、静かな店内にはBGMかのように調理音が小さく響き渡る。誰にも邪魔されない「五六八」さんでのひとり飯。最高に贅沢な時間の始まりだ。
[汽 ki:]長野さん:仕事で疲れた身体を回復させたい時は、よく焼肉の安参に行きます。普段、プライベートではあまり肉を食べないのですが、ここに来たら話は別ですね(笑)。肉に始まって肉で〆ます。暑い時期のレバーやミノの焼き物もうまいし、寒い時期のテールの煮込みも最高。なにより活気に溢れて人のエネルギーに満ちた空間が大好きなお店です。
[TAREL]坂本さん:普段あまりラーメンを食べないのですが、壬生川高辻にあった珍元の中華そばが好きでよくひとりで行っていました。近くの銭湯に行った帰りに瓶ビールと餃子と中華そば。水槽?の中で飼われてるカメの動きに目をやったりテレビを見ながらお母さんと喋ったり。いつもとてもゆるい時間が流れていて好きでした。友人のSNSの投稿で閉店を知った時はとてもショックでつい自分もリポストしてしまったくらい。もう食べることは出来ないけど、今でもたまにあの中華そばの口になる時があります。
企画編集:光川貴浩、河井冬穂、早志祐美(合同会社バンクトゥ)
店舗・料理写真提供(順不同、敬称略):汽[ki:]、食堂ほかげ、花しま、ハヨセナ